「文化の尺度とされる鋼。深江特殊鋼は新「鋼」伝説の創造を
目指しています。」と語る木村常務


−社名から受けるイメージでは、鉄ではなく、何か特殊な金属を扱って・・・
常務取締役  木村 雅昭(以下敬称略)
そうです。いわゆる一般の鉄とは違って、マンガン・ニッケル・クロム・モリブデンなどの合金を添加したり、炭素量をコントロールしたりすることで鋼に特殊な性能を持たせたものが特殊鋼と呼ばれるものです。
−では特殊鋼の卸販売をしておられる
木村 分かりやすく言えばそうなります。でも、そんな会社でしたらどこにもあります。必要なものを売る。つまり”お客様のニーズやウォンツをかたちにしていく、その結果としての他社との違い”がなければ、繁栄はありえないと思っています。ですから、そこらあたりは相当にがんばっているんです。
−では、その違いとは何でしょう
木村 例えば、料理店に野菜を販売することを考えてください。よそでは、タマネギやニンジンを生産者から仕入れたままの状態で販売をする、まあ、当たり前のことですよね。では、うちはどうか。タマネギの皮をむき、ニンジンの皮をこさげて、きれいな状態で販売します。なおかつ、お客さんのニーズがあれば包丁を入れて調理しやすいところまで踏み込むこともあるんです。
−料理店とすれば、手間がかからない
木村 そうです。相手にすれば時間の節約になります。浮いた時間を技術の向上などにあててもらえたり、また人件費の削減などのメリットも生じますよね。ですから、うちを選んでいただけるんです。でも、それだけではありません。
−まだ、ほかにもあるんですか
木村 はい!新鮮でおいしく栄養のあるタマネギ、ニンジンだけを選別して販売しています。つまり、料理店の指定通りのものかどうかを、出荷業者まかせではなく、うちでも独自に判定できる特殊な装置を使用しているんです。
−見た目は同じでも
木村 そうです。凸凹産と○×産のタマネギ、同じようでも味は違いますからね。産地を間違いますと、とんでもないことになります。それと、もうひとつ
言わせてください。うちでは”ローテク”にも目を向けているんですよ。世の中ハイテクで確かに便利になりました。でも、それだけでは会社は発展しません。例えば、高齢社員の長年の現場経験から生まれた、ちょっとしたヒントが作業効率の大いなる改善に結び付いて、大幅に収益が増加するケースだってありますから。ローテク、大事にしたいてすね。

常務取締役 木村 雅昭▲
−では、労働環境について
木村 現在、”プラントピア(夢工場)計画”を推進中です。プラント(工場施設)とユートピア(理想郷)を組み合わせた造語なんですけど、コンセプトは”社員がプライドを持って働ける理想的な工場にしよう”というものです。自動化の推進で利益性を高く、クリーンで人にやさしく働きやすい作業環境、景観に配慮した外観、という3点を重視した工場づくりを行いました。箕沖にその工場がありますので、見学を希望される方がいらっしゃいましたらご遠慮なくお申し出ください。
−それと、社員の定着率が非常に良いそうですね
木村 そうです。採用の際に重視しますのは、人に対する思いやりがあるかどうか、という点ですね。相手の立場になってものを考えることができる、これはとても大切なことだと思います。そんなことから入社いただいた方たちばかりですから、定着率がいいのかもしれませんね。私は”人間環境の良い職場”が一番だと思ってます。
−最後になりますが、若い人達に一言を
木村 NEXT ONEを目指してください。かの、チャーリー・チャップリンが代表作を問われた時の答えが「NEXT ONE(次作のこと)」だったそうです。現状に甘んじることなく常に前を目指してください。

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